読書
読書のすすめ
浅井家の家訓で、本校の教育理念となっている校訓「智仁勇」。「智」は「深い洞察力=かしこさ」、「仁」は「思いやりや優しさ」、「勇」は「たくましさや決断する力」。低学年でも覚えられるシンプルな語句の中に、人として大切にすべきことがらが「三徳」として網羅されています。西郷隆盛の生涯の愛読書だった『言志後録』には、「如何に優れた知と仁を持っていようとも、勇を育まねばそれらを発揮することはできない。」とあります。ですから、様々な体験を通してしっかりと「勇」を育む努力をせねばなりません。
では「智」や「仁」は何で磨けばいいのでしょうか?「それには読書が一番!」というわけで、本校では毎年
「1年間に全校児童全員で何冊の本が読めるか」にチャレンジして読書を楽しんでいます。その結果、2018年度に全校児童96名で読んだ本の冊数は10,658冊。2019年度は90名で16,500冊。新型コロナウイルス感染拡大防止のため6月からスタートした2020年度は94名で11,831冊読んでいました。今年度も引き続き、たくさんの本を読んでほしいです。
読書の効用とは?
•読書は抽象思考を鍛える
読書をしているときの脳は、言葉を通して世界を知り、整理するという一番高度な働きをしていると言われます。抽象的な思考能力を鍛えるのに読書は最適だと考えられます。
•読書は主人公や著者の体験の疑似体験
人の価値観は全てその人の過去の体験によって作られると言われます。一人の人間が生きている間に体験できることはそう多くありませんが、読書によって主人公や著者の体験を疑似体験すると、価値観の幅が広がって想像力や思いやりの心が培われます。
•読書は知的好奇心を満たす
自分の知りたいことを調べる楽しさ。知らなかったことを知る喜び。今、私たちが悩んだり困ったりしてることの解決方法も、100年前の本に書いてあるかも知れません。本は知識の玉手箱なのです。