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学校経営方針

 近年、Society5.0に向かって世の中の変化のスピードは「10年一昔」から「5年一昔」を経て、いよいよ「3年一昔」という感が強くなってきました。

 そんな中、あちこちで耳にするのが【不易流行】という言葉です。特に昨年コロナ禍になって世の中のありようが激変してからは、「世の中の変化に合わせて変わらなきゃいけないのだろうけど、‘不易と流行’と言って変えてはいけないものもあるのだから、そこをよく考えて行動しなければなりません。」といった具合に、時代に流されて安易に変化することへの戒めとして用いられることも多くなりました。

 そもそも、この不易流行とは本来どういった言葉なのでしょうか?実はこの言葉の語源は松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の中で見出した蕉風俳諧の理念です。芭蕉の俳論を弟子の向井去来がまとめた書物『去来抄』には

「蕉門に千歳不易の句、一時流行の句といふあり。是を二つに分けて教へ給へども、その元は一つなり。不易を知らざれば基たちがたく、流行を知らざれば風新たならず。」

とあり、芭蕉と同郷の後輩である服部土芳の『三冊子』には

「師の風雅に、万代不易あり、一時の変化あり、この二つに究り、その本一つなり。その一つといふは風雅の誠なり。不易を知らざれば、実に知れるにあらず。不易といふは、新古によらず、変化流行にもかかはらず、誠によく立ちたる姿なり。」と語られています。

 これらの記述の意味合いは「俳諧における不易と流行は、もとはひとつである。新味を求めて変化を重ねていく流行性のなかにこそ、実は不易の本質=風雅の誠がある。いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものを取り入れていく姿勢こそが俳句を作る上で最も大切なのである。」ということです。

 この意味合いを様々な事例に当てはめて一般化するなら、何事を行うにしても基本は基本として大切にしなければならないが、いつまでも過去の価値観に縛られていてはいけない。時代に応じて変化することによってしか新たな普遍性は生まれない。だから、常に新たな本質を求めて積極的に変化し続けるべきである。その姿勢こそが実は不易=変えてはいけない本質なのであるということです。

 これからもしばらくウイズコロナの時代は続くでしょう。学校現場にはデジタル化の大波もおしよせてきています。これらに対して臨機応変に変化し続け、時代に応じた本校ならではの新たな不易を生み出していけるなら幸いです。

教育目標

【よく学び 心豊かで たくましく生きる小谷っ子の育成】
- 校訓「智・仁・勇」を教育理念に -
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重点目標 -個に応じた指導の充実-

 一人一人に確かな学力を

  1. 基礎学力の定着 *漢字・計算力の向上 *ガッテンプリントの活用

  2. 読み解く力の育成 *校内研究の充実 *学力向上のための時間 *アウトプットの重視 *ハテナノートの取組

  3. 読書活動の推進 *全校で何冊読めるかチャレンジ *魅力ある図書室の整備 *図書の充実

  4. 言語活動の重視 *人前で堂々と話す機会を大切に *詩の暗唱と暗唱大会

 豊かな人間関係を築く

  1. 集団行動・社会規範の育成 *しっかり挨拶のできる子  *他者との共働

  2. 道徳と実践活動の充実 *道徳の授業の充実 *人権集会とクラス目標 *生活を高める委員会活動

  3. 縦割り活動の推進 *異学年で活動する機会を増やす *縦割り遊びの計画

  4. 体験活動の重視 *ふるさと学習の推進(地域の資源と人材を生かして)

 たくましく生き抜く力を育む

  1. 基本的生活習慣形成 *早寝・早起き・朝ご飯 *生活リズムの確立

  2. 体験・発表の場を設定 *地域に学ぶ体験活動(城まつりや地域行事、小谷こどもガイド隊) 

  3. 自分らしさの発揮 *やりきることで力のつく体験を *人前で堂々と話せるスキル

  4. 体力・運動能力向上 *運動会や持久走大会の見直し *6年間持ち上がるなわとびカード

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